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人材育成
私達の研究室では、数理科学と生物学のバックグラウンドを武器に、数理モデルとコンピュータシミュレーションを駆使した定量的データ解析研究に従事してきました。そして、これまで数理科学を背景としない生命医科学者を対象とした人材育成に注力し、アカデミアおよび産業界に多数のデータサイエンティストを送り出しています(下記の各種実績を参照)。社会人を含む博士後期課程、博士前期課程の大学院生、学部4年生およびそれ以下の研究生、国内外の博士研究員を中心に、毎年 2 ~ 3 名の外国人訪問者が数カ月単位で滞在する私達の研究室では、常時 15 人前後のメンバーで国内外のチームと共同研究を進められる体制を構築しています。
学部生には可能な限り早い段階から研究室に滞在してもらい、まず、私達の著書である「ウイルス感染と常微分方程式」により、数理モデリングとシミュレーションを用いたデータ解析の基礎を効率よく習得させます(通常、2 か月程度でこの段階に到達)。その後は、各人の得手不得手に応じて共同研究で進めているデータ解析の一部をグループで担当させることで、専門性の高いデータ解析手法やシミュレーション(ベイズ推定、非線形混合モデル、個体ベースシミュレーションなど)の実装を修練してもらいます。なお、学部・大学院生には、可能な限り早い段階での論文執筆を開始することを前提としています。さらに、日本学術振興会特別研究員に採択されることを目指して、1 カ月以上かけて、添削・修正を繰り返し“申請書の書き方”を指導します(下記の各種実績を参照)。
このように、研究室として全員で全員を育成する体制を構築してきました。特に、共同研究の依頼があった場合は、構築するグループ作りの段階で上述した通り学部・大学院生を積極的に起用し、実戦経験を積ませる機会を与えています。大学院生が習得していない手法を使用してデータ解析を行う必要がある場合は、他のメンバーをサポート役につけます。また、可能な限り海外研究機関への留学を促し、国際的な活躍の場を準備して、予算申請や研究ネットワーク構築のノウハウも指導しています(下記の各種実績を参照)。
以下は、岩見が 2021 年 4 月 1 日に名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻(2022 年 4 月 1 日より理学専攻生命理学領域に名称改変)異分野融合生物学研究室の教授に着任する以前、2011 年 11 月から 2021 年 3 月まで九州大学大学院理学研究院生物科学部門数理生物学研究室の准教授に従事していた期間も含めた実績となります。
日本学術振興会特別研究員の実績:2022 年 4 月 1 日現在
特別研究員-DC1/DC2
- 申請数:7
- 採択数:6
※ただし、最終的に全員(100%)採択
特別研究員-PD
- 申請数:4
- 採択数:3
※ただし、最終的に全員(100%)採択
海外研究機関との共同研究/中短期留学の実績:2022 年 4 月 1 日現在
- オックスフォード大学 オックスフォード/イギリス
- インペリアル・カレッジ・ロンドン ロンドン/イギリス
- ユトレヒト大学 ユトレヒト/オランダ
- フランス国立保健医学研究所(INSERM) パリ/フランス
- マウントサイナイ医科大学 ニューヨーク/アメリカ
- インディアナ大学 インディアナ/アメリカ
- ロスアラモス国立研究所 ロスアラモス/アメリカ
- ライルソン大学 トロント/カナダ
- ニューサウスウェールズ大学 シドニー/オーストラリア
- 釜山大学 釜山/韓国
など
博士号取得の実績:2022 年 4 月 1 日現在
- 柿添友輔 2019 年 3 月博士(理学)の学位取得
- 岩波翔也 2020 年 9 月博士(理学)の学位(短縮)取得
- 北川耕咲 2021 年 3 月博士(理学)の学位(短縮)取得
など
研究室からのアカデミア・産業界への実績:2022 年 4 月 1 日現在
- 柿添友輔 株式会社インテージ
- 岩波翔也 名古屋大学大学院理学研究科理学専攻異分野融合生物学研究室 助教
- 北川耕咲 名古屋大学大学院理学研究科理学専攻異分野融合生物学研究室 特任助教
- 小泉吉輝 国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター レジデント(医師)
- 久留主達也 SCSK 株式会社
- 高田徹 株式会社ベネッセコーポレーション
など