NeoMESeminar ネオMEセミナー
ネオMEセミナー(2022年4月14日13時30分〜)
日時:
2022年4月14日13時30分〜
(オンライン・日本語)
対象:
研究機関および関連機関等に従事されている方
参加登録(必須):
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講演者:
西山 尚来
名古屋大学大学院理学研究科理学専攻・異分野融合生物学研究室(iBLab)
演題:
哺乳類の新規ビタミンB6代謝酵素の同定と酵素学的解析
要旨:
水溶性ビタミンの一種であるビタミンB6は、6つの形態を持つ化合物群の総称です;ピリドキサール(PL)、ピリドキシン(PN)、ピリドキサミン(PM)、ピリドキサールリン酸(PLP)、ピリドキシンリン酸(PNP)、ピリドキサミンリン酸(PMP)。このうちPLPは主にアミノ酸代謝酵素の補酵素として機能しており、生命活動に必須の栄養素とされています。しかし、ヒトなどの哺乳類はビタミンB6を生合成できず、供給を他生物からの摂取に頼っています。摂取されたビタミンB6はPLキナーゼ、PNPオキシダーゼ、PLPホスファターゼでの相互変換によって、その細胞内遊離濃度を一定に保っています。また、これらの他に新たにPLからPNへの還元反応を触媒するPLレダクターゼの存在が大腸菌、シロイヌナズナ、酵母で報告されました。しかし、PLレダクターゼの生物学的重要性や生物分布などは不明な点が多いです。
近年、哺乳類細胞をPL存在下で培養すると、培地中のPN濃度が増加することが報告されました。これは哺乳類にPLレダクターゼが存在することが示唆していますが、その活性本体は同定されていません。このことから、私たちは哺乳類のPLレダクターゼの同定とその酵素学的解析を実施し、哺乳類のビタミンB6代謝におけるPLレダクターゼの役割の解明を目指しました。本発表では、実験解析から得られた成果を発表します。
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